OMStory 2 -63 (TY☆JH編)ー後ろ姿ー


オク「………別れるしかない…っか…」


オク君は、私の言葉をそのまま小さく呟いて、
重ねていた手を私から離した

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彼の手の温もりを感じられなくなると
空気が凍りつくようだった


「いや、嫌だよ!オクくん……別れたくなんかないよ!嫌だよ……」


子供がだだをこねるような言葉しか浮かばない



オク「………お嬢、ゴメンな。俺のせいで辛くさせて……」

彼は、優しいけど悲しい目で私を見つめている



「……嫌……だよ……。」


オク「もう、泣くなよ………お嬢は笑ってる方が可愛いよ。」



「……なに……それ。」

不意に褒められて、
私は伏せていた視線をオク君に向けた


彼は目が合うと、彼はほんの少しだけ笑った



オク「…だから、いつものように笑ってろよ。
お嬢はしっかりしてるのに、なんか抜けてて…
で、思ったことも何でも顔に出て面白くってさ…ぷっ(笑)」

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「え?…何で笑ってるの……?」



オク「あ、ゴメン、なんか色々思い出して。
………だから、そのままでいろよ。
そんな…苦しそうな顔似合わないから」



「……オク君?」



オク「……お嬢…。俺達、まだ戻れるよ……二人で蜂の巣取ったあの日に。」


オク君は、
聞き分けのない子供をなだめるかのように、
そっと私の頭を撫でた



「……!!嫌っっ!」





そして、

彼は

見つめ合っていた視線を

初めて

私から逸らした


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オク「………終わりにしよう」





オク君は、最後の言葉を残して静かに席を立った



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私は、少しも動く事が出来ず

ただ、ただ、彼の後ろ姿を見ていた


視界が滲んで、ほとんど見えなかったけど


一度も振り返らない彼を、



ずっと見つめていたーーーーー










この日の一週間後

彼はロスへ行ってしまった







※お写真お借りしました
※皆様、良いお年をお迎えください(^^)
2018年の最終話は悲しい展開でしたので
来年は土曜日を待たずにお正月にまた更新します。
2019年もよろしくお願い申し上げます(^。^)

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