オクは、仕事がずば抜けて優秀で
しかも、このイケメンっぷり
ムカツクほど、女子にモテてる
でも、私から見ると……
オクは恋愛下手で、笑える
まぁ、私もそれ程偉そうな事は言えないけどね、、、(笑)
でも、オクって、ホントに鈍感!
しかも無駄に優しいから………
厄介なんだよ!
前にね、私が風邪でダウンして、会社を休んだ事があった
その日は金曜日で、
私は一人暮らしで………
腹が空きすぎて……オクに電話してしまった
そしたら、デート中だったオクは、
馬鹿だから、案の定私の見舞いに来たんだ!
オク「ほら、飲み物とか買ってきてやったぞ~」
「………すまん。」
オク「お前、彼氏まだできないのかよ!それか友達いないのかーー」
「すまんって!だって、友達は金曜だし、彼氏とデート中だろーし……悪いから…ゴホッゴホッ」
オク「……ったく!俺の予定も考えろよ!病院行ったのか?」
オクは私のオデコに手をあてる
「いーよ!寝てたら治るから!触るな!移るよ!」
私はオクの手を力いっぱい振り払う
オク「そー思うなら呼ぶな!ってかかなり熱いぞお前……とりあえずなんか食って薬飲め!」
そー言うとオクは、不機嫌ながら、サッサとお粥を作ってくれた
オク「ほら、食え!」
…………うまい
「男のくせに料理できるって笑える~」
オク「はぁ?お前が料理できなさ過ぎだろーが。ってか、素直に礼言えないのかよ?だから男できないんだぞ。あーあ。」
……嬉しいよ、ありがとうなんて、
恥ずかしくて言えるワケないじゃん
「はっ!ムカツク!余計なお世話よ!私より仕事ができて、いい男がいないだけだし!選んでるんだから!ゴホッ」
オク「おぃ、病人が興奮するなって(笑)」
オクは咳き込む私の背中をさする
オク「…確かに、お前より仕事できる男はなかなかいないよな……」
「でしょ!」
……若手じゃぁ、アンタぐらいだよ…
オク「あ!榊部長とか、すっげー男前じゃん!俺も惹かれるな~あの人は。」
「……確かに素敵だけど……同期に不倫薦めないでくれる(-_-#)」
オク「ククク(笑)」
オクは、私の男日照りに爆笑してる。
ホント、ムカツク!
「でも、こんなとこでバカ笑いしてていーの?
知らないよ、私!」
オク「は?何が?」
「彼女!デート中に、友達とはいえ他の女の見舞いに来るなんて、怒ってるでしょ?
私だったらこんな彼氏は絶対嫌だし!」
オク「……お前、俺の心配してるのか、俺をけなしてるのかどっちだよ!」
「別に心配はしてないしー」
オク「ったく!……まぁ、俺の彼女は大丈夫だよ。
他の女って…ククク(笑)。ユウコだしな。」
「はぁ!?失礼な!」
オク「いやっ、女でも男でも猫でもパンダでも困ってる友達の見舞いは行くだろ?人間として常識。それ嫉妬するよーだったらダメだって。」
猫でもパンダでもって……(-_-#)
「………でも、女心はそんなに寛大じゃないと思うよ…」
オク「女心って、お前が言う?ククク(笑)」
「うるさい!……ま、彼女を信頼してるよーで宜しいけど。彼女、暗そうじゃん?オクも鈍感だし、本当に知らないよ!」
オク「暗そうって!(怒)俺の彼女は、お前と違っておとなしいんだよ!はーっ!もう食ったらサッサと寝ろ!俺は帰るからな!」
そう、オクの選ぶ女性はいつも大人しそーで、
守ってあげたくなる可愛らしー女。
オクは、恋愛には鈍感で、優しすぎるから
…本当は合わないと思う
オクにはもっと、自分の気持ちを素直にはっきり伝える人の方が、上手くいくと思う
なーんて。
不思議なもんで、自分の事は分からないのに、
他人の恋愛って良くわかるんだよね
別に、オクとは恋愛の事なんてあんまり話さないし、
いつも…いつの間にか彼女がいたり、いなかったりしてるんだけど…
私は薬を飲んだら、深く眠ってしまって
スッキリとした朝を迎えた
すると、オクは私のソファーで眠っていた
きっと高熱の友達を一人にしては帰れなかったんだろう
「……やっぱり馬鹿じゃん。」
机の上に無造作に置かれたオクの携帯が着信の点滅をしている
「オク!起きろーーーー!
人のソファーで寝るなーーー!!」
私は大声でオクを叩き起こした
ありがとうなんて、恥ずかしくて言えない
私は、図々しい方だけど、素直じゃないんだ
だから、そう。私もアンタには合わないよ。
私にとってオクは……そう、ただの…大切な友達。
※お写真お借りしました
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